カテゴリ:年長 にじの組
「雨つぶ」という対象との関わり
昨日は雨。年長にじの組のこどもたちは、園庭に透明の容器を持って出掛け、葉っぱに溜まっている雨つぶを集めて回りました。
「ここにあるよ」「入れ物に入れるの、難しいな」「こうやって、少し葉っぱを引っ張ると入れやすいよ」・・・こども同士の伝え合いが、自然と生まれます。
少しずつ増えた雨つぶの入った容器を、こどもたちは大事そうにしまっていました。
翌日、大事な雨つぶを使って遊びます。
園庭で、お気に入りの葉っぱを1枚選んできて、スポイトで1滴、葉っぱの上に雨つぶを落とします。
そして、その雨つぶを、大事に大事に、葉っぱでリレーしていきます。
無事、最後の子まで雨つぶは渡りました。みんな、ほっとひと安心です。
次は、1滴、また1滴と、たくさんの雨つぶを、自分の葉っぱに落としていきます。「50もいったよ!」なんていう子も!
そして今度は、その雨つぶ同士をつなげていきます。丸くなったり、線になったり・・・。「面白い!」「くっついた!」驚きの声が上がります。
次は、綿棒を使って、思い思いに絵の具を落としていきます。
最後は、和紙を当てて、模様を写し取っていきます。
「わあ!こんな色になった!」「葉っぱの模様も付いてる!」「もう1回やってみよう!」こどもたちの心が揺り動かされているのが伝わってきます。
とても素敵な作品ができました。が、それより何より、こどもたちは、この2日間、「雨つぶ」という対象と、とても深く関わりました。
こどもの目線で言うと、「雨でいっぱい遊んだ」かもしれません。
遊んでいくにつれ、「葉っぱは水を弾く」という特性にも気付いていっていました。
普段、気にも留めない雨という対象。負のイメージもあるかもしれません。
しかし、ちょっとした投げ掛けで、こうも変わります。
雨つぶを、宝物のように大事に思う体験なんて、人生の中でどれだけするでしょうか。
幼稚園では、遊びを通して、このような幼児期にしかできない体験を、たくさん重ねたいと思います。
公開日:2025年06月12日 17:00:00
更新日:2025年06月13日 06:15:17