【タイトル】

誕生会の椅子はいくつ並べればいいの?           持ち帰れるジャガイモの数は何個?

【本文】

エピソード1 誕生会編 「誕生会の椅子は、いくつ並べればいいの?皆でお祝いしたい!」 分散登園中、グループごとに、4・5・6月の誕生会を行った時のことです。 ホールで、椅子を用意し、会場準備をしていると、にじの組のこどもたち数名が「手伝うよ」と声をかけてくれました。 そこで、「今日来ているにじの組さんは、皆で何人?」と聞きました。 にじの組のこどもたちは、一生懸命、今日登園している友達の人数を数えます。 行き交う友達の数を数えて教えてくれるのですが、それぞれ答える数が違います。 「あれれ、数が違うね。今日は、にじの組皆で何人幼稚園に来ているのだろうね」     「そうだ! ロッカーの鞄を数えればいいんだ!」誰かが気付きます。 すると、「あ!そうだ!」と、ロッカーに置いてある鞄の数を友達と一緒に数えに行きます。分散登園中なので、にじの組と隣の空き保育室を使っているのですが、両方の保育室へ行き、「15人だったよー」と教えてくれました。     先生は、「ありがとう。今日、来ているにじの組さんは、15人だったのね。じゃあ、椅子を並べよう」と声をかけました。 みんなで椅子を並べます。「今日お祝いをする〇〇ちゃんは、前だね」と言いながら1脚の椅子を前に置き、その他の椅子を並べていきます。 そして、並べ終えると、一人が全部の椅子を数え始めます。 「1,2,3,4、・・・・(段々声が重なります)・・・・15! これでいいね。皆座れるね!」 1脚は前に、そして、それ以外は弧を描くようにして、椅子を並べ、15脚あることを確認する姿に、「〇〇ちゃんの誕生会をしたい! 今日来ている皆でお祝いしたい」という気持ちが育っているからこそ、数を数える必要感が生まれ、友達とやりとりしながら誕生会の準備をする姿につながるのだなと思いました。       エピソード2 収穫したジャガイモ編 「収穫したジャガイモは、いくつ持ち帰れるのかな?」 ジャガイモをAグループとBグループで収穫しました。 小さいけれど、ジャガイモはたくさん収穫できました。 昨年は育てたジャガイモを調理して、カレーパーティをしましたが、今年は、感染症対策のため、収穫したジャガイモを年長組のこどもたちで持ち帰ることになりました。 「いったい ジャガイモはいくつあるのだろう?」 「にじの組は、全員で30人。30個に分けよう!」 先生や友達と話しながらジャガイモを分けていると 「1、2、3、4・・・・31! あれ?さっきは30だったのに・・・」 「どれがどれかわかんなくなっちゃう」 数が多くて、どこまで数えたかわからなくなりました。先生とこどもたちで、良い方法がないか考えます。 「数えたら数字をかいてみるのはどう?」「いいねそれ!」「ぼく書けるよ!」 ジャガイモの紙に1~30まで数を書いてみることにしました。そして、それをだいたい同じ数になるように分けていきます。     そして、収穫したジャガイモを、皆同じくらいの数になるように袋に入れて持ち帰れるようにすることができました。 「皆が年中組の時から大切に育てたジャガイモだからこそ、持ち帰るのが楽しみだな」「みんな同じくらい持ち帰るにはどうしたらいいのかな・・・」「いいこと考えた!こう分けたら、同じくらいかな」と先生とこどもたちの会話の中から、数に触れ、考えが生まれます。   生活の中で、数に触れる、数を数える、分けるなど、様々なことを経験し、数に関心をもつ姿が見られます。   最後に♪「じゃがいも だいへんしん」 収穫したジャガイモは、お家で大変身しました!!収穫する喜びを更に感じることができました。 年長組保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。 幼稚園から家庭へとつながり、それがまたフィ―ドバックされ、友達のジャガイモ大変身に触れることで、こどもたちの深い学びへとつながりそうです。


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